答えましょうその4

こんばんは。

ストレスなのか夕食の鮭を焼きすぎて小さくなってしまって物足りなかったのか分かりませんが夜中にどーーーーーしてもカレーが食べたくなってビリャーニ(デブの素)を頼んで一人でがっついてしまった罪悪感と満足感に浸るWATでございます。

夜になると、こんなにもひきこもらなきゃいけない事が精神的に辛い…なんて思ってしまいます。最近。
家にいなきゃいけないって事なのか?自由に外に行けないって事なのか?仕事ねえって事なのか?訓練終わってなくて不安なのか?海外行って一人の時間がないからか?空飛べないって事なのか?

何はともあれ長年の自分の普通が普通ではなくなって早一月。何がなんだか分からなくなって来ました…
けど現実は否応なくまとわりついてくるもので、今日出てきた全てオフな5月のロスターや、減額された給与明細に試用期間の延長通知など完全にモチベーション奪われます。

でも、衣食住があって家族皆健康に生きてるってのは幸せな事だと言い聞かせて生きてます。

さて気を取り直して‼︎前回のserokoさんのご質問。少し突っ込んだ内容でしたが、特に私らがどの様な訓練を最初に受けるかあたりご理解いただけましたか?え〜入社して三か月も訓練だなんて高い給料もらってんのに何してるの⁈と思われてる方もいらしたかと思いますが、これでも時間足りないくらいです。昭和の詰め込みなんで耐性はありますが…笑serokoさんご質問ありがとうございました‼︎

今回はlovelyさんからのご質問。
『空からや離着陸の時にキレイな空港‼︎』
そうですね〜。しばらく考えてたんですが…キレイな景色の空港なんて行ったことないんでは⁈(笑)

前の会社で飛んでた所は基本的に…なんと言いますか…地理的に難しい所であったり、気象条件が悪かったり、難しいアプローチだったりして外を見てる暇がない様な所ばかり⁈

強いていうならば、天気のいいドバイの空域はとてもキレイですね。ホームベースなので外を見る余裕がありました。

真ん中がドバイ空港です。ベースだった空港はもうちょっと向こう側。

夜はこんな感じ。右下の青い光がBurj Al Arab。左側の斜めに暗くなってるラインがドバイ空港。

年に一度あるかないかの視界クリアなクウェートも普段見られないので良かったですね。
サウジもそう。普段は砂で霞んでいるので空港全体が見えるとオッとなりましたね。
チャーターで行ったアルウラーも凄かったですね。まるで火星にでも着陸するような…我が国の総理大臣もここの街で歓迎ディナーされてましたね。

サウジとイエメンの戦争の前線基地があるカミースの横のアブハ。ここも崖の上の町で眺めが凄いです。標高6858ft。経験した中では最も高い標高。

スーダンのハルツームから帰ってくるとメッカが夜には綺麗に見えます。空港はないけど。写真に見える円の中心に向かって世界中のイスラム教徒がお祈りすると考えると凄いもんですね。

イランも山がすごいです。ほぼハゲ山ですが、その合間にある湖が赤くなってたり。これはシラズの近くかな?

アフガニスタンのカブールも凄いですね。あそこも谷の街で岩山スレスレを米軍のレーダー管制でピンポイントに誘導されるのですが、山が怖いのと、弾丸やミサイル飛んでこないかって見えない不安と、戦闘機やヘリがいないかって注視するのと、標高が高い(5877ft)ので速度やコンフィグレーションに注意したり、左の人がちゃんと息してて頭使って考えてるかって確認しながら、雑音の多い無線交信しながら降りてくかなりシビれるアプローチも、晴れてたら凄い景色。雲中や霧や砂だと恐怖しかないとこです。

パキスタンは慣れればまあ別に?って感じですが、山地を越えてから降下するペシャワールで豪雨にあい視界がなかった時はここで死ぬんじゃないかと思いました笑

インドはデリーやボンベイはスモッグで街並みはほぼ見えません。他の街も行くのはいつも夕方や夜中なんで、暗闇の中アラビア湾を越えて、暗いですがやっと見える街の光はちょっと安心。その点、スリランカのコロンボも夜中にインドちょっとかすめて行くので街の光は嬉しいですね。

バングラデシュはもう管制にキレながら見にくい滑走路を探してます。街なんてスモッグで見えないので…
マレーシアのクアラルンプールもインドかすめた後はベンガル湾、アンダマン海、マラッカ海峡と海の上を飛ぶので夜の光は心強い。でも積乱雲避けるの必死で観てるヒマなかったですけど笑

アフリカはまずはカイロ。アプローチ中に昼間ならピラミッドが見えるのでこれは楽しみでしたね。

スーダンのハルツームはというと、普段夜中飛んでました。サウジも砂漠なんで夜はまあまあ真っ暗ですが、ジェッダが明るくて紅海を越えるとポートスーダンの先は真っ暗。星明かりがとても綺麗。で降下始めてしばらくしたら街の光が見えてホッとします。他の飛行機も管制も信頼出来ない、穴だらけの誘導路に犬が歩いてなんかするダウトだらけの空港なんでホッとするのは一瞬ですが。

話はズレますがイエメンがサウジと戦争してた時はナイロビに飛ぶ時にイエメンを飛べなかったのでハルツームまで飛んでナイル川を南下してケニヤまで飛びました。ナイル川の長さには感動しましたね〜。

で、ナイロビ。ここも高地で(5327ft)速度や積乱雲やらサファリに行ってる軽飛行機やらで忙しいのですが、国立公園が空港の周りにあるので動物とかいないかなーと探したりもします。一度だけキリン見えました‼︎

この前いったヨハネスブルクはギリギリで滑走路の変更があって景色どころじゃなかったですね。残念…
チュニジアのチュニスも地中海沿岸ですが、大雨でキレイなはずの景色見えず…(T-T)

地中海といえば某氏が逃げたベイルート。あのアプローチはいいですね。今はシリアの上を飛べないので、湾岸地域から飛ぶ場合はサウジ、エジプトを回ってイスラエルを避けながら飛んでいくので海からのアプローチ。滑走路は沿岸に沿った方角なので、2000〜3000ftで直角に曲がってファイナルコース。街の頭をかすめていきます。週末になると色とりどりのサーチライトが海沿いのクラブから出てて、そのまま街に繰り出したくなります。が、横風強いので集中しててクセで歯軋りして顎痛くなります笑

イスタンブールもいいですね。昼間ならボスポラス海峡に掛かる大きな橋を望みながらアプローチ。

でも冬は着氷に雪に強風に、サビハゴチェン空港だったんで、追い風に急角度のアプローチに短い滑走路となんでもありの難易度高い空港です。

アルメニアのエレバンは、ノアの箱舟のアララット山の東側を回って逆S字にアプローチしてくのですが、ファイナルに曲がる時目の前に原発。上空飛んではいけないので気を遣います。

ジョージアのツビリシはエレバンの北の谷の街。ここも昼間はいい眺めですが、夜になると谷を吹き抜ける突風がヤバイです。60ktの向かい風は自分の記録です…

そしてこのブログではお馴染みカトマンズ‼︎世界屈指のヤバイ空港。南から見るとこんな感じですぐにヒマラヤ。アプローチも今はRNP ARで山間を縫っていくのですが、その前は南の山越えてVORに向かって急降下のアプローチ。景色なんて見るヒマなかったですね。

今回紹介したのは一部ですが、書いてて思ったのはやっぱりなんだかんだ言っても、ドバイの景色が一番安心出来て好きですね‼︎

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