Line training

Bese Trainingの後は待ちに待った(!?)ライントレーニング。

その名と通り、実際にラインに出てトレーニング、
日本ではOJTとも呼ばれているのかな?

うちの会社はフェーズが幾つもあって、
ざっと言うと、

Observation
PM (Pilot Monitoring) Duty
PF (Pilot Flying) 離陸からDHまで
PF 離陸から着陸まで
PF (タキシングも)/PM
PF (Raw data flying)
PF/PM 総仕上げ
Final Check

的な感じでした。
途中にカバーパイロットリリースのチェックであったり、
フェーズごとにチェックがあったりで、チェックの嵐。

難しかったのは…
全部ですね(笑)

無線なんか、最後のステージになるまで全く。(´д`lll)
確かにこの辺はアクセントも強いし、早口だし、スタンダードではないし、
言い訳すればいっぱいあるけど、
何にしろ耳慣れするのに時間がかかった自分のせいなんで、何も言えません。。。
LiveATCってappでクゥエートの管制を車で聞いたりしてたんですけどね…

特にRaw dataの時は辛かった。
ちょうど疲れがたまってた時期
&風邪引いた
&キビシーインストラクター
&毎日ミニマムレスト(フライトの間約12時間)
&毎日初めての空港
&システムディスカッションなる毎日クリアしていく項目が訓練終了まで終わらない雰囲気
&睡眠時間の足りない日々
&一週間後に迫り来るリカレントとPPC(半年一回のSIMチェック)

こんだけ重なればあんだけなりたかった仕事にも行きたくなくなりました(;´Д`)

Raw data flyingとはPFDにFD表示なしで飛ぶこと。
FDとはFlight Directorの略で、
要するに水平儀の中の表示されてる十字に飛行機の姿勢を合わせて操縦すれば、
オートスラストと組み合わせてあらかじめ飛行機のコンピュータにセッィングしてた通りに飛ばさせてくれるひじょーにスグレモノ。
それなしで、しかもオートスラスト切って
離陸、上昇、降下、着陸すべてやるもんだから…
要するに、計器のスキャニングが重要になるんだけれど…
今となってはやってよかった、重要なことだけど、
そのフェーズのタイミングが最悪だった(笑)

それが下手くそだったもんで、その後のフェーズでFDをOnにしても

アプローチが不安定=ランディングも上手くいかない

スパイラルに陥り、最後のチェックのばされてしまった。

なんとか修正して最後のチェックまでたどり着いたら、
チェッカーが訓練部長。

目ぇつけたれてたんか~い(°д°;)

極度の緊張(笑)

しかも行き先がサウジの砂漠の真ん中Gassimなるところで、
ノンレーダー空港
&FL150以下はClass G(管制なし)。
&アプローチはDME ARC
&空軍のヘリが飛び交う空域。

何度か行ったことあるけど…

でも、大した質問もされずに…あ、一つだけされた。

『大事な質問だ。俺の名前をジャパニーズで書いてくれ。』by 訓練部長

だ、大事な質問っすね~∑(゚Д゚)

そしてシャルジャ空港に帰ってきて、
「Congratulations」

と一言言われて終了。

え~それだけ~!?Σ(・ω・ノ)ノ!

もちろん、その後デブリーフィングで数点指摘されましたが、
大きなミスはなく、

おめでとう。
君は我が社初の日本人パイロットだ。

と再び言ってくれ、副操縦士に昇格しました。(´∀`)

同期たちはみんなその後5日OFFもらってたのに、

何故か俺だけ次の日ダッカ戦。

片道4時間半の長旅。

&インドとバングラディッシュのしょーもない複雑な空域、
&トラフィック多いのにノンレーダー空港
&埃と霧でで一日中視界悪い
&最大離陸重量で離陸
&最大着陸重量で着陸

やってやりましたよ。

そしてそれから2ヶ月で5回位ダッカ戦やりましたよ!(´Д`;)

そろそろむしろリクエストして行ってやろうかと思ってます(笑)—–

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