こんにちは。
大相撲名古屋場所が始まり、エジプト出身の力士、大砂嵐が大丈夫か!?
なんて報道を読みました。
イスラム教徒の皆さんは今ラマダン月なので昼間は断食中です。
ラマダンとはコーランに書かれている大事な戒律の一つで…
と、話が長くなるので、詳しく知りたい方はこちらを参照して下さい。
要するに、日の出から日の入りまで断食です。
ここ数年は真夏にあって、非常につらそうです。
異教徒の私達も断食の強制はされませんが、影響を受けます。
オフィスは午後2時に閉まってしまうし、
ほとんどのカフェやレストランは19時半くらいまで開いてないし、
(最近はカーテンで覆って営業してくれてるところもある)
モールもそのくらいから午前2時くらいまで営業だし、
外で水飲めないし、ガムも噛めない。
タバコも吸えない。
上に住んでるキッズが親の生活サイクルに付き合わされ夜中ずっと起きてて、
ドッタンバッタンワーキャー夜中にうるさい。
そして言うなら、イスラム圏すべての地域で非常に生産効率が落ちます。
旅行者は免除される(延期?)とコーランに書いてありますが、
ほとんどの旅行者は戒律を守って断食します。
なので、東に旅をすれば時間は少なくて済みますが、
朝出発の西行きは余計に断食の時間が長くなります。
そして、旅行者だけでなく、パイロットもキャビンクルーも断食してます。
なので、こちらとしてはとても気を遣います。
炎天下のもとウォークアラウンド行ってきてもカッツリ水飲めない。
長いフライトで飯を食う時も、あの狭いコックピットで非常に食べづらい。
眠くてもガム噛みづらい。
のど飴食べづらい。
そして、機内は地上より乾燥しているので、断食している人は非常に体調が良くない。
そこまでしなくても…とは思いますが、
大事な戒律の一つなので、そこは優しくリスペクトしてあげなければなりません。
街のモスクでは炊き出し?的なご飯が無料で配られ、
食べ物を分けあって感謝しながら食べるのです。
とても平和な光景です。
ホテルやレストランでもイフタールミールといって、金は取りますが、
ビュッフェが用意されてて、みんなテーブルに座って時計とにらめっこしながら
「待て!!」状態。
時間が来ると一斉に立ち上がってお食事ターイム。
お金持ちも普通の人も異教徒もみんなでその瞬間を楽しみます。
前の会社で、断食している人用に配る弁当箱のようなものがあって、
デーツ
水
ラバン(飲むヨーグルト)
バナナ
パン
甘いお菓子
ドライフルーツ
野菜
などが入っていました。
ビジネスとファーストのお客さんはそれに温かいレンズ豆のスープが付きます。
長い間胃に何も入れてないから、
消化が良くてカロリーの高いものをゆっくり食べるのが習慣ですが…
例えば搭乗中に日の入り時刻が来ると、
ところかまわず持ち込みのメシをガッツリ急いでみんな食べだして、
キャビンクルーにあれくれこれくれと、ただでさえ忙しいのに頼まれ、
でもやっぱ断れないからかなりカオスな記憶しかありません。゚(T^T)゚。
周りにイスラム教徒がいる方は、
ちょっと気を使ってあげて、ラマダンカリームと言ってあげて、
日の入り時にサッとデーツと水を差し出す…なんてしたら、
満面の笑みで感謝されることまちがいなしです。
ま、大概その人達はデーツも水も消化の良い食事もカバンにごっそり準備してありますがね(笑)
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