事件事故

こんにちは。

毎週のように飛行機事故が起きてしまっていますね。

ミサイル飛んでくるなんて完全に不可抗力。

私もキエフに飛ぶ時に通るルートだったので、非常に衝撃的な事件。

世界中穏やかではありませんが、

それでも車の事故率や一日の死亡者数と比べても飛行機は安全…なのですが…

でも、事故や事件が起きてしまうと国際問題に発展するほどスケールも大きいし、

最近はその国の国民だけが乗っていると限らないから世界中で報道もされる。

「車より安全」と言われているから大きく報道されてしまうのか、

それとも、「ほらやっぱり空飛ぶなんて安全なんかじゃない」というからなのか。

飛行機を飛ばすのにはたくさんの人間が関わっています。

それぞれ特別な訓練を受けて、

それぞれの仕事を責任を持ってやっています。

それぞれが事故につながる可能性を一つ一つ排除して、何重ものトラップを仕掛けます。

稀にそのトラップを最後までかいくぐってしまう事柄があると、それが事故になります。

事故になると、たくさんの人間が死ぬこともあります。

もちろんそれは、自分が死ぬということでもあります。

また乗員は最後の砦とも言われています。

しかし聞こえは悪いですが、

乗客の命を守るために乗員が身代わりになる…なんてことはありません。

乗客の命を守るために、乗員が生き抜かなければならないんです。

自分が生き抜くことで、初めて他の人間が助けられるのです。

パイロット、客室乗務員の訓練の量、深さ。

乗客は2点又は3点シートベルトなのは、それで十分だからですが、

パイロットが5点シートベルト、

客室乗務員が4点シートベルトなのがわかりやすい例です。

私達は事故を起こさないために、

トラップをかいくぐってきた事柄を発見して対処できるように、

そして万が一の事が起こった場合に対処できるように、

事故やインシデントから学び、毎日勉強し、多くの訓練を受けています。

そしてそれは退職するまでやり続けなければなりません。

嫌になって投げ出したくなる時も、私達も人間なんであることですが、

それを振り払ってとにかく努力し続けることが責任だと思っています。

最近のマレーシア航空や復興航空を始め、

飛行機事故にて命を失った方々のご冥福をお祈りするとともに、

事故やインシデントの可能性を少しでも減らすように、安全な運航に努めます。

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