こんにちは。

久々スリランカにおりますWATでございます。
最近泊まるホテルが変わり、初めて今いるホテルに来ました。
中々のリゾートっぷりで、うちの会社みたいなのがクルーをこんなホテルに泊まらすなんて、真夏の砂漠に雪でも降りそうです。
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朝は6時にチェックインしたので、朝食をかなりの暴風…もとい目覚ましの様に吹きつける朝の海風に吹かれながら摂り、その後ひと眠り。
数時間後、窓からホーと鳴り続ける隙間風に起こされ、勢いのないぬるいシャワーを浴び、なかなか目が覚めないまま海を眺めながら遅い昼飯を食べる。
タンドリーチキンラップを食べたが、鶏肉より生玉葱と方が多い。生玉葱は嫌いだが、大量のパクチーが口にした時の嫌な匂いをごまかしてくれる。
玉葱サンドの口直しに炭酸でも飲みながら散歩でもしようかと波打際を歩いてみる。
波が荒い。
ドバイの様な湾内の海ではなかなか見られない荒れっぷりだ。
そうだ。ここはインド洋。外海だ。
満潮が近いのか、三十路の東洋人、押し寄せる波をビーチサンダルでパタパタ避けながら、子供の頃よく連れてこられた江ノ島や逗子、九十九里浜の波を思い出す。
海は子供の頃からあまり得意ではない。泳げない訳ではないが、足の着かない所までは泳ぎたいと思わない。
親父に教えられたまま波を乗り越えるのに水の中でジャンプしていたはいいが、その度にもう足が着かないのでは…潮流に足を取られて沖まで流されるのではないかと、海で流された子供の話ばかり頭をよぎる。
浜から眺める暗い砂から広がる太平洋は、一度入ったら二度と出てこられない気がした。
子供の頃はそれしか海を知らなかった。
初めて違う海を見たのはオーストラリアのアデレード。
17才の夏、留学先での旅行途中だった。
白い砂浜、青い海、しばらくすると海が真っ赤に染まり太陽が沈む。
海に日が沈むのを初めて見た。
写真を一枚撮った後、時間を忘れて立ち尽くしていたのを今でもよく覚えてる。
海が綺麗だと思ったのは初めてだった。
それから沢山の海の景色を見た。
初めて車を買った時の初ドライブは彼女(今の奥さん)と来たドバイのジュメイラビーチ。
仲間と夜通しハイキングした時の葉山から望む朝の相模湾と冬の朝日に照らされた富士山。
モロッコから望む、モスクと荒浪の大西洋に沈む夕日。
ケープタウンから見た、右は大西洋、左はインド洋、正面遥か先には南極海の三洋。
地中海と紅海を結ぶスエズ運河。アジアとアフリカの境だ。
そして何故か縁あって毎週のように横断を繰り返すアラビア海と朝日。
色々ある中、船で28時間かけて父島まで行った時の太平洋は素晴らしかった。
夕日でキラキラしている波の間を跳ねるトビウオの群れ。
夜は満天の星空の下、星明りで海面も瞬いていた。
昼間は360度水平線の静かな青い海。ただ眺めているだけで心が落ち着く。
フェリーが父島を出港する際、島の人々がボートを何隻も出して追いかけてきて港を出たところで、「また来てねー‼︎」と叫びながら皆次々に海に飛び込んでゆく。
中には内地に行く人の名前を書いた旗を振ってる人もいた。
私がお世話になった方は御高齢だったので流石に飛び込みはしなかったが、ボートの上からずっと手を振ってくれた…気がしたのはサングラス越しの視界はしばらく熱いものでぼやけていたからか。
沢山の思い出は思い返すときりがない。
初めて息子を海に連れて行ったのは今年の春。オマーン湾に面するUAEのとある海岸。
波を怖がり私にしがみつき、海を睨めながら一歩も波打際に近づかなかった。
私も初めての海は逗子海岸で同じ様な感じだったと親が話していた。
同じ始まりなら息子も将来様々な海を眺め、また私以上の素晴らしい思い出を、一人でも、仲間とでも、恋人とでも沢山作って欲しいと願うばかりだ。
なんて考えにふけってたら辺りは真っ暗ではないか‼︎
そろそろ夜の砂漠行きに備えて寝ることとします(^▽^;)

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