過ちを認める

こんにちは。

世間で言うアラフォー突入ですが心は5歳のWATでございます。
さて、今日飛んだキャプテン。
今までも何度か飛んだ事があるのですが、多少めんどくさくはありつつも仕事はしっかりの人。
前回飛んだ時、ちょっといろいろありまして彼が手順を間違えました。
すぐに彼は間違いを認め、「君は悪くない。私が間違えたんだ。」と。
その時私は、この人はキャプテンにもなってなかなか言えないであろう事を直ぐに言える、正直な人間性を持った人だと思いました。
上司が部下に自分の間違いを直ぐに認め伝えるのは、そう簡単に出来ることでしょうか。
勿論、昨今のコックピットの中ではキャプテンだから絶対ではなく、お互い自分の意見を伝えるのはとても重要視されていますが、とはいえ西洋的なカルチャーとはちょいと違うアラブカルチャーが根強いこの会社。縦社会的な暗黙の了解もたくさんあるのは事実。
私の理想キャプテン像の一つのいいお手本だと思いました。
そして今日。
「君にずっと謝らなければならないと思っていた事がある」と。
正直、何の事だか分かってました。
それは三年前初めて一緒に飛んだ時のこと。
私は訓練上がりのホヤホヤペーペーFOだった時、私も日本人的馬鹿正直な性格があるもので、訓練の時にやれと言われた事を全て鵜呑みにしてやっていました。実際何の仕事でもそうでしょうが、時間を守るのが優先される事もあります。仕事の優先順位ですね。それがまだ出来てなくてイライラさせたみたいで、彼に怒られました。ってかかなり怒鳴られました。未だに私は間違っていなかったとは思っていますが…
その事について、「あの対応はプロフェッショナルではなかった。会社でも何度も会ってたし、ずっと今まで謝ろうと思っていたけどなかなか機会がなくて。すまなかった。懲りずに一緒に飛んでくれてありがとう。」
そりゃ怒鳴られた方からしたら脳裏に鮮烈に残ってる出来事なので、根に持ちたいくらいです。
しかし、Whatever happens on the flight, stays on the flight がポリシーの私としては、だからこの人ともう飛ばないと意地張るのがとてもプロフェッショナルでなないと思っているので、むしろその人を克服して反面教師にしてやろう位に思ってました。
急に謝られて多少オロオロして、「ありがとうございます。けど、もう昔の事過ぎて覚えていません。気にしないで下さい。」と言うのが精一杯…
(;´Д`A
むしろこの対応がプロフェッショナルだったのかわからなくて恥ずかしいくらいです。。。
何はともあれ、間違いは誰だってある事ですし、部下に対しその時は間違った行動を取っても、その後しっかりフォローアップ出来るのはいい上司であるのは間違いないでしょう。
なので今日彼は私の反面教師ではなく、良きお手本に相成りました。
技術や知識だけでなく、人間性も大事な要素ですものね。
勉強になりました。

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